ドラム初心者必見!上達の近道を教えます【練習のコツ10選】

1. 正しいスティックの持ち方

· 人差し指と親指で持つ

 ドラム初心者がまずマスターすべきことの一つに、スティックの正しい持ち方があります。スティックの持ち方は、演奏の精度やリズム感に大きく影響します。基本的にはスティックのバランスの取れた位置を人差し指と親指で軽く挟むように持ちます。この持ち方を「ピンチグリップ」と呼びます。

· 他の指は添える

 ピンチグリップの次に気を付けるべきは、他の指の役割です。中指、薬指、小指はスティックを軽く添える形で持ち、無理に力を入れないようにしましょう。これにより、スティックの自然な反発を利用して効率的に演奏することができます。

2. 基本のストローク練習

· シングルストローク

 シングルストロークとは、右手と左手を交互に使用してリズムを刻む練習方法です。シングルストロークはドラムの基本的なテクニックであり、初心者がまず習得すべき重要な技術です。この練習により、スティックの持ち方や叩き方、正確なリズム感も自然と身に付けることができます。練習の際には、メトロノームを使って正確なテンポを保つと良いでしょう。自宅でも練習パッドを使って手軽に練習できますので、毎日の習慣にすることをお勧めします。

· ダブルストローク

 ダブルストロークとは、シングルストロークとは異なり、1回の動作で2回叩く技術です。右手で2回、次に左手で2回という順番で叩きます。ダブルストロークはさらに高度な技術であり、手のコントロールや力の配分が重要になります。こちらもメトロノームを使った練習が効果的です。ダブルストロークは最初は難しいかもしれませんが、基礎をしっかりと習得することでリズムの幅が広がり、複雑なビートも叩けるようになります。

3. メトロノームを使った練習

· メトロノームに合わせる練習の重要性

 ドラム初心者が上達するためには、メトロノームに合わせる練習が非常に重要です。メトロノームは一定のテンポでビートを刻んでくれるため、リズム感を養うには最適なツールです。特に初めのうちは、自分の叩くリズムが一定でないことに気づかないことが多く、メトロノームを使うことでそれを矯正することができます。また、メトロノームに合わせて練習することで、バンドでの演奏や他の楽器とのアンサンブルにもスムーズに対応できるようになります。

· 正確なリズム感を養う

 メトロノームを使った練習を続けることで、正確なリズム感を養うことができます。リズム感はドラム演奏において非常に重要な要素であり、基礎をしっかりと固めることで、より高度なテクニックを身につけるための土台を作ることができます。具体的には、最初は遅めのテンポでシングルストロークやダブルストロークを練習し、徐々にテンポを上げていく方法が効果的です。また、練習場所によっては音が出せないこともあるため、練習パッドや電子ドラムを使うことで、静音練習が可能になります。自宅での練習においても、メトロノームを活用することをおすすめします。

4. エイトビートの基礎練習

· エイトビートとは何か

  エイトビートとは、音楽のビートパターンの一つで、主にロックやポップスの曲でよく使われるリズムです。このビートは、一小節内に8つの音符が均等に並ぶことからその名前がつけられました。ドラム初心者にとっては、エイトビートをマスターすることが非常に重要です。なぜなら、エイトビートをリズムの基礎として、多くの楽曲が構成されているためです。練習では、メトロノームを使って一定のリズムをキープしながら、基本的なビートを正確に叩けるようにすることがポイントです。

· エイトビートの基本パターン

  エイトビートの基本パターンを理解するためには、スネアドラム、バスドラム、ハイハットの叩き方を把握する必要があります。典型的なエイトビートのリズムパターンは次のようになります: 1. バスドラムを1拍目と3拍目に叩く。 2. スネアドラムを2拍目と4拍目に叩く。 3. ハイハットを各拍の間に均等に8つの音符で刻む。 このようにしてシンプルながらも力強いリズムが生まれます。初心者の方は、まずはゆっくりとしたテンポから始め、手足の動きをしっかりと理解しながら練習を進めましょう。慣れてきたら徐々にテンポを上げ、曲に合わせて練習することもお勧めです。これにより、実際の楽曲での演奏感覚を養うことができます。

5. おすすめの練習パッド

· 練習パッドの選び方

 練習パッドはドラム初心者にとって非常に重要なアイテムです。まず、練習パッドを選ぶ際に注意すべきポイントは、パッドの大きさと素材です。小さすぎるパッドではリズムキープが難しくなりやすく、大きすぎると持ち運びが不便です。一般的なサイズは8インチから12インチ程度が適当です。また、素材に関しては、ラバー製のものとメッシュ製のものがあります。ラバー製は音が静かで、自宅での練習に向いています。メッシュ製はリアルな打感が得られるため、実際のドラムセットに近い感触を体験できます。どちらを選ぶかは、自分の練習環境や目的に応じて判断しましょう。

· トレーニングパッドの活用法

 練習パッドは自宅での静かな練習に最適です。スティックの基本的な持ち方や叩き方を習得する際に役立ちます。特に初心者は、力を入れすぎず、リラックスして練習することが重要です。まずは基本的なストローク練習から始めましょう。シングルストロークやダブルストロークなど、基礎的な技術を繰り返し練習することで、自然なリズム感が身につきます。また、メトロノームを使って練習することで、正確なタイミングを身に着けることができます。練習パッドのもう一つの利点は、ポータブルであるため、どこにでも持ち運べる点です。これにより、練習の機会が大幅に広がります。

6. ドラムセットのセッティング方法

· 叩く位置と姿勢の重要性

 ドラムの演奏において、正しい叩く位置と姿勢は非常に重要です。適切な位置や姿勢を保つことで、長時間の練習でも疲れにくくなるほか、フォームを崩さずに演奏できるようになります。初心者の方は特に、姿勢を意識することで、効率的な練習ができるようになります。また、正しい姿勢は、怪我の防止にも繋がりますので、常に意識して練習を行いましょう。

· 各パーツのセッティング方法

 ドラムセットには、バスドラム、スネアドラム、タムタム、フロアタム、ハイハット、シンバルなど様々なパーツがあります。初心者が効率よく練習を進めるためには、これらのパーツを正しくセッティングすることが重要です。まず、バスドラムは自身の座る位置に対して正面に置き、ペダルが自然に踏める位置に調整します。スネアドラムは膝の少し上に来るように高さを調整し、打面が水平になるようにセットします。ハイハットはスネアの左側に配置し、手首が無理なく動かせる高さに設定します。

 タムタムやフロアタムはバスドラムの上部や横に配置し、叩きやすい角度に調整します。シンバル類は、自身の腕が自然に伸ばせる位置に置き、疲れないような高さや角度に設定しましょう。これらのセッティングは、慣れと共に自分に合った位置に微調整していくことになりますが、最初は標準的な配置を基本にし、少しずつ自分のスタイルに合わせていくことが大切です。

7. 毎日の練習習慣を作る

· 効率的な練習時間の組み立て

 ドラムの上達には、効率的な練習時間の組み立てが非常に重要です。まず、練習場所や用意するものをしっかり整えましょう。練習場所はできるだけ静かで集中できる環境が理想です。次に、スティックの持ち方や基本の構えなど、基本的な技術を確認しながら、自分の進捗に合わせた練習メニューを設定します。1日30分から1時間程度の時間を毎日確保し、同じ時間帯に練習を行うことで、習慣化がしやすくなります。また、練習の中にメトロノームを使ったリズム練習を組み込むことで、正確なリズム感を養うことができます。

· 飽きない練習メニューの作り方

 ドラムの練習がマンネリ化しないよう、飽きない練習メニューを作ることも大切です。例えば、好きな曲を練習に取り入れることで、楽しみながら上達することができます。初めての場合は、簡単な曲から始めることをおすすめします。「Lemon/米津玄師」や「Pretender/Official髭男dism」など、シンプルなビートから始めてみましょう。また、ビート練習だけでなく、ランダムなパターンやリズムを混ぜることも効果的です。さまざまなスタイルのドラム演奏を試し、自分のスキルを広げることで、飽きずに楽しく練習を続けられます。さらに、音楽を流しながら練習することや、目標を設定して達成感を感じながら練習することも、モチベーションを保つための良い方法です。

8. 好きな曲で実践練習

· 簡単な曲から始める

 まずはドラム初心者におすすめの簡単な曲から始めると良いでしょう。例えば、「Lemon」(米津玄師)や「Pretender」(Official髭男dism)、「マリーゴールド」(あいみょん)などは、リズムが分かりやすくて取り組みやすい曲です。これらの曲を練習することで、自分のリズム感を確認しながら楽しんでドラムの腕を磨くことが可能です。また、いきなり難しい曲を選ぶと挫折しやすいので、まずは自信をつけるために簡単な曲から取り組むことをおすすめします。

· 自分のペースで進める

 ドラムの練習は、自分のペースで進めることが大事です。最初はテンポがゆっくりな曲で練習し、徐々にテンポを上げていくことで無理なくステップアップできます。また、メトロノームを使って正確なリズムキープを意識することも重要です。自宅で練習する場合は、電子ドラムや練習パッドを活用し、周囲に迷惑をかけない範囲で練習を続けましょう。自分の進歩を感じながら楽しく練習することで、モチベーションを維持しやすくなります。

9. フォームと姿勢の確認

· 正しいフォームの取り方

 ドラムを叩く際のフォームは、上達において非常に重要です。初心者の方は、まずは基本のスティックの持ち方から始めましょう。スティックは人差し指と親指で軽く持ち、他の指は添えるようにするのが理想です。このフォームを守ることで、力を抜いてスムーズに叩けるようになります。

· 姿勢についての注意点

 ドラムの姿勢は、体全体のバランスを取るために欠かせない要素です。まず、椅子の高さを調整し、背筋をまっすぐに保ちながら座ることを心がけてください。また、足の位置も重要で、バスドラムのペダルを自然に踏める位置に配置することが大切です。正しい姿勢を維持することで、長時間の練習でも疲れにくくなるため、効率的にドラムの練習ができます。

10. 楽しく練習する工夫

· 音楽を流しながら練習

 ドラムの練習を楽しく続けるためには、音楽を流しながら練習することが非常に効果的です。好きな曲を使って練習することで、単調な練習が楽しくなり、集中力も続きやすくなります。特に初心者の方には、テンポが一定でシンプルな曲を選ぶことをおすすめします。例えば、米津玄師の「Lemon」やOfficial髭男dismの「Pretender」、あいみょんの「マリーゴールド」などは、8ビートの基本練習に最適です。

· モチベーションを保つ方法

 ドラムの練習には、モチベーションを保つ工夫も重要です。一つの方法は、自分の成長を実感できるように練習記録をつけることです。どのくらいの時間練習したか、どのテクニックを練習したかを記録しておくと、振り返ったときに自分の進歩を確認することができます。また、目標を設定することも効果的です。「一定の曲が叩けるようになる」や「特定のリズムパターンを習得する」といった具体的な目標を立て、それを達成することで達成感を得られます。