Fender ストラトキャスターの歴史 年代別の仕様の違いまとめ

Fender ストラトキャスターは国内外問わず多くのアーティストに愛用されているエレキギターのスタンダードモデルです。

1954年から見た目はあまり変わっていませんが、マイナーチェンジを繰り返しています。

今回はFender ストラトキャスターの歴史と、年代別の仕様の違いを紹介します。

Fender ストラトキャスターの歴史

ストラトキャスター

ストラトキャスターは1954年にフェンダーが販売を開始したエレキギターです。

ピックガードにアッセンブリを取り付けることでジャック以外の部品を丸ごと取り付け、大量生産を可能にしました。

本来はカントリーギターなどを演奏する用途で開発されましたが、伝説のギタリスト、ジミヘンドリクス氏の仕様でブルース、ジャズ、ポップスなどの様々なアーティストに愛用されるようになります。

また、当時から人気だったエレキギターであるGibsonのLes Paulにはないトレモロアームを搭載し、幅広い演奏が可能な点でも人気になりました。

その後、リッチーブラックモア氏や、エリッククラプトン氏、ジェフベック氏の使用もあり、現在まで多くのアーティストを魅了し、愛されて続けています。

Fender ストラトキャスターの年代別の仕様の違い

Fender ストラトキャスター 1954~1956年製

1954~1956年製のストラトキャスターには当時のテレキャスターと全く同じメイプルのワンピー年賀状ネックとアッシュボディが採用されています。

太めのV型ネックが特徴で、ストリングガイドはブラス材の丸型のものが使用されています。

Fender ストラトキャスター 1956~1959年製

1956~1959年製のストラトキャスターにはメイプルのワンピースネック、アルダーのボディが採用されています。

ネックグリップもV字型からU字型の薄いタイプに変更されており、1954~1956年製に比べると温かいサウンドがします。

Fender ストラトキャスター 1959~1962年製

1959~1962年製のストラトキャスターの最大の特徴は、今までのメイプルワンピースネックがローズウッドを貼ったネックに変更された点です。

図太いミッドレンジが特徴で、ストラトキャスターの一つの完成形ともいえるモデルです。

Fender ストラトキャスター 1962~1969年製

1962~1969年製のストラトキャスターは、木材は前年度から変わらず、指板になだらかなカーブのあるラウンド貼りが採用されています。

今までの年代のストラトキャスターに比べるとバランスの取れたすっきりとしたサウンドで、オールジャンルに対応できるモデルです。

Fender ストラトキャスター 1968~1971年製

1968~1971年製のストラトキャスターの大きな特徴はメイプルネックにメイプル指板を貼り付けた、貼りメイプルのネックが特徴です。

ネックの構造だけではなく、この年代から塗装がラッカーからポリ塗装に変更されています。

Fender ストラトキャスター 1971年以降

この年代になると、ワンピースのメイプルネックのストラトキャスターも復活します。

1971年以降のストラトキャスターは、このころから急増したハードロックバンドのギタリストが多く使用したモデルです。

ゴリっとしたサウンドが特徴で、この時代のロックシーンを代表するモデルです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

Fenderのストラトキャスターは年代ごとにサウンドにかなり違いがあります。

ロックミュージックの発展とともに変化してきた、大変歴史のあるギターです。

今回の記事が参考になれば幸いです。